花チル夜道

ひらひらと桜がふいに風を呼んだ
ため息が言えない言葉 探しあてる
心が渇く 視線が止まる 星空が舞う

握りしめていた手が
いつのまにか解けて
眩しかった気持ちは
もうこのまま もう 見えなくなるの

恋をまだ終わりにしたくない
こんなにそばにいるのに
好きだって 言ってくれた
声が 聴こえてる

涙いまあふれる前に
ふたりに戻りたいんだ
ひとりでは
帰れないよ どうか 私だけ
もう一度思いだして

時間がゆがむ 答えが変わる 思い出が散る

ゆらゆらと水面に月の影が満ちた
さよならがはじまる瞬間(とき)をそっと逃げる

ここが同じ場所でも
すべてあの日と違う
めぐりあった 季節は
ねぇ どうして ねぇ苦しませるの

今夜その背中は見たくない
あなたをちゃんと見つめたい
好きだって 言って欲しい
ずっと これからも

涙にはできないような
さみしさがもしあるなら
私には
隠さないで どうか 幸せを
もう一度思いだして

残してきた写真は
笑顔が悲しくなる
優しかったあなたと
もうこのまま もう逢えなくなるの

恋をまだ終わりにしたくない
こんなにそばにいるのに
好きだって 言ってくれた
声が 聴こえてる

涙いまあふれる前に
ふたりに戻りたいんだ
ひとりでは
帰れないよ どうか 私だけ
もう一度思いだして

心が渇く 視線が止まる 星空が舞う
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