REM

曝け出して砕いた想いに
句読点を何度でも打った
埃まみれた指針は
止まったまま動き出せずにいた

ひなげしの花びらが
夢か現か惑わせる
芳しき残り香を
追憶の中に閉じ込めて

ひなげしの花びらが
夢か現か惑わせる
目蓋の裏側には
横たわる君の影法師

二人笑った時間が
あの日見た夕暮れのようで
かたわれ時じゃ二人は
もう二度と逢えぬと知りながら
君と…
×