DUET

なんでこんなに愛おしいんだろう
あなたと暮らすこの日々
つまづくときも 優しさで抱いて
笑顔ならべて ふたりで 生きていきたい

オレンジ色した夕焼け空
つないだ指先はぐれるたび
「近くにいなよ」と
あなたは少し拗ねるの

恋の季節が終わり
ふたり慣れない愛をはじめた
わたしはずっとそばにいる
いたずらな顔をした
その腕に抱き寄せて欲しくて

なんでこんなに愛おしいんだろう
あなたから笑いかけてよ
気恥ずかしくて 言葉にできない
ふたりでいれば わたしは しあわせだよ

映画みたいな奇跡はないけど
ありふれた想い 積み木のように
かさねて くずして
ふたりのかたちをつくるの

涙をこぼすときには
なにも言わずに となりにいてよね
とぼけた横顔をみせてよ
ちからが抜けていく 不思議とこころが落ち着くから

どんな風が吹いていようとも
あなたは変わらずにいて
ひたむきすぎる そのひとみが今
願う未来を わたしも 追いかけたい

ふたりで泣いて ふたりで笑う
歩み あわせて 明日へ

なんでこんなに愛おしいんだろう
ともに生きていくことを
わたしは選び あなたも選んで
めぐる季節を また歩きだすの

「ねぇ ずっと離さないでね」
思わず声に出したら
あなたは少し照れていたけど
そっとうなづき この手をつなぎかえした
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