とおり雨

誰の歌も聞こえない様な
こんな土砂降りの日は
ひとり静かにグラスを傾けるの
飾り気の無い この部屋で

窓をつたう 大粒のしずく
ひとつふたつと数えて
流れ落ちるのをぼんやりと 眺めてた

最後の台詞は 言い出せないまま
物語は終わりを迎えたの
最後の最後まで素直になれなかった
可愛気の無い私ね

いくつになっても恋愛は難しいものね
雨はまだ降り止まず
閉じこもった薄暗い部屋 失った日常

あやまちを繰り返す 愚かな私よ
一番大切なものほど
見失って消えて行くのは どうしてなの?

ぼんやりうわの空 最後の着信
込み上げる涙を 飲み干せない
今日だけはただ ひとり泣いてもいいでしょう?
この雨が あがるまで

最後の台詞は 言い出せないまま
物語は終わりを迎えたの
最後の最後まで素直になれなかった
可愛気の無い私ね
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