アンダンテ

どうやったってあいつにはなれない
僕は平凡以下のステータスで
それなり風を演じて人を励ますことで自分を保った

昔はちゃんと悲しかった
今じゃ「あいつは凄い」で片付けて
置き去りにしたんだ心を

いつだってアンダンテ 僕は探してる
羨んで 真似して 個性などは無い
少しも変われないままなんとか生きてる
誰か笑ってよ

起死回生の逆転ホームラン 打つ球も打てるバットも無くてさ
そもそもチャンスが来たところで打てるチカラが僕には無かった

「どうすんの?お前どうすんの?」
内側で叫ぶ声の正体は
置き去りにしたはずの心だ

いつだってアンダンテ 僕は気付いてる
手を抜いて 甘えて ダサいやつだよ
変われないのはスタートに戻るのが怖いから
誰か分かってよ

山ほどある後悔も不安も過ちも
幸せと思えるほど僕は出来た人間じゃない
でも誰にも渡したくない
そんなものまで奪わないでよ
全部が僕で 全部で僕だ

いつだってアンダンテ どこにあるんだよ
これが僕だ 僕なんだよって言えるもの
踏み出したよ何度も でも届かないんだよ
あと何回やれるかな?

いつだってアンダンテ 探し続けてる
嫌いな自分を許せる場所
まだ見つけられないけどそれでも歩いてく
そんな僕の唄
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