内包された女の子

話の済んだその日の朝 心を空っぽにしようと努めました
少しでも食い下がって欲しかったなんて わがままな思い
悔しいな

何がきっかけとかではなく だんだん減っていった言葉と笑顔
生じた亀裂を直視せず交わす 他愛ない話が一番心を雲らせた

片付けを済ませた部屋 遠くを眺めていた君
靄のかかっていく未来 なら一人に慣れなくちゃ

いい子でいたくてさよならを ギリギリの糸を私から切りました
喉まで出かけた大好きは 僕もなんて返事 期待する弱さ

今まで作った思い出も 全部無駄な気さえしちゃって悔しいな
腹立たしさと愛おしさが交互に押し寄せ
まだいやずっと納得などできないだろう

いつも追いかけることに疲れたはずなのに
きっとずっと忘れられない なら一人に慣れなくちゃ

見苦しくないように いい子でいなくちゃ
困らせないように いい子でいなくちゃ

これは全部嘘だ

本当は一緒に最後まで 側で歩いてくつもりだった
喚いて叫んで行かないでと 大泣きしてしまえばよかった

いい子でいたくてさよならを 愛しさも全て押し殺しました
でも こんなに苦しいのならば 傷つけてもらえばよかった

いつか時間が思いを癒し また新しい朝が始まる
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