夢現

青空に溶けるような 白いカーテンとふわり揺れるあなたの髪
三つ編みに結いあげると 嬉しそうに振り向いてくれた

騒がしい人入り乱れる喪服の行列
怒りに歯をすり減らし 今は涙も出ない

放り込まれたこの世界は 間違いなく現

可愛い夜泣き声に苛まれる 幻聴
呼吸するだけの日々と 無気力混ぜたコーヒー

憎しみ哀れみ思い出に縋り 夢に生きる

青空に溶けるような 白いカーテンとふわり揺れるあなたの髪
三つ編みに結いあげると 嬉しそうに振り向いてみせた

十年の月日が経ち 知らされる処刑と
行き場をなくす憎しみが薄れ

今朝 夢から覚めた

もうここには 私一人 堰を切り溢れた涙
時は風 体を撫で あなたの未来を生きなくては

何度目の朝日を迎え 今やっとあなたのため そのためだけに泣けるの
三つ編みに結いあげると 嬉しそうに振り向いてくれた
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