伊良湖悲曲

あんな ちいさな 連絡船が
命あずけた
恋を 恋を 恋を乗せてく 夕日の海へ
呼んだって 止めたって
この手を離しちゃ もう遅い
立つ風ばかりが女を泣かす… 伊良湖の岬

霧にかくれて 抱きよせられて
白い渚を
ふたり ふたり ふたり歩いた 恋路ヶ浜よ
嘘でいい 罪でいい
死ぬまで一緒に いたかった
想い出ひとつに操をたてる… 伊良湖の岬

坂を登れば はるかに見える
鳥羽の港灯(あかり)も
哭いて 哭いて 哭いているよな 菜の花月夜
あの町で あの人が
私を呼んでる 声がする
こんなに好きでも近くて遠い… 伊良湖の岬
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