サクラタイマー

教室へと 手を振ったらいいのかもね
しないけど
サクラ吹いた風はおんなじ香り あの春の日

ノート書いて 頑張った気になって
後はぼんやりしてたっけ
伸びた髪 伸びた背 小さくなるカバン

思い出がクルクルと回る
心にしまって歩き出す
わかってる でも空を見上げたら
時の流れ 止めたくなるの
止まらないってね 知っていても

もう着ないと思えば なんか寂しい
制服に文句ばっかり言ってたよ
寒いし 可愛くないし

体育館の ほこりっぽいカーテンは
何人見送ってきたんだろう
ずっと繰り返して 新しい季節へ

黒板へとイタズラで描く
似顔絵が消されるように
ここにいた記憶も薄れてくの?
いまの気持ち残しておきたい
残らないかも そういうもの…

放課後に部活のかけ声
掃除をしながら聞いてた
オレンジに染まる窓の外から
知ってる声を聞いてた

思い出がクルクルと回る
心にしまって歩き出す
わかってる でも空を見上げたら
時の流れ 止めたくなるの
止まらないってね 知っていても
×