ふみの日

長いことポストを開けていなかったから
あなたからの手紙に気づかなかった
8月23日のはんこの裏に
柔らかくて小さな文字

上京して一年がたったボクの生活は
落ち着かないままだけど
小さな町でがんばっているあなたは
変わらないで過ごしているかなあ

あなたのことば
やさしくにじんだ

あなたを忘れられない理由がちゃんとあるよ
憧れていたんだ あなたの全てに
返事を書けないボクを許さなくていいよ
それでもあなたは ずっと特別 あの日のまま

海の見える駅で やわい手を繋いでいた
砂の城みたいに 儚いボクら
答えを出せないまま ボクは大人になるよ
それでもいいんだと あなたが 言うから

あなたを忘れられない理由がちゃんとあるよ
救われているんだ あなたの全てに
返事を書けないボクはこの歌をうたうよ
いまでもあなたは ずっと特別 あの日のまま

今度は誰かを愛せるかな

その日が来たなら 届けるから
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