ピグマリオン

何一つ表情を変えず
喋らない君を
閉じ込めて離さないずっと

君の背中は微かな温もりもなくて

守りたかったのは愛じゃなくって?
血を吐く思いで探す
手に入れた物が本当にあるって
信じていたの 今まで

君が笑ってる気がした
嬉しいはずなのに
身震いが止まらないずっと

拙い演技で誤魔化せるほどの日常

守れなかったのは愛じゃなくって?
どこに落としてきたんだろう
見つからなくて当然だと知る
飼われてたの 誰かに

確かめたくて両手を千切って
優しく中を覗く
どこかにあるはず本当の僕は
そう、ピグマリオン

守りたかったのは愛じゃなくって?
もう確かめられない
嫌われたくて乱暴する前に
壊れていたの 見つけた
×