中秋の名月

どんな想いも 言葉にならなくて
どんな想いも 伝えきれないまま
ふたりのあいだに 響いた雨音
あの夜の向こうには 月も見えなかった

まばたきの中 こぼれ落ちる
浮かんでは揺らぐ 僕の姿

誰にも止められない 流れていく今も
あなたのそばにいたい 最初からずっと
何度も 夢の中なら抱きしめてた
誰の手も届かない場所に 行かないで

たとえ形が 変わったとしても
たとえ行く先が 不透明だとしても
通じ合えたなら どんな運命でも
なにひとつ 間違いじゃないと思えるから

白く輝いた あの月を
8年後の9月 また見上げよう

あなたを想うくらい こんなにも強く
誰かを想えない 最後までずっと
きれいな思い出だけを あげたいけど
時には泣いてもいいよ こんな夜は

重なり合う月のように
静かなる想いが 今 ひとつに…

なにを失っても 手放せないもの
心の声に もう気づいているなら
なにも迷わずに あなたを信じて
前を見て進めばいい 永遠にずっと
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