ステレオライダー

忘れていた あの日の思い出は
もう思い返さなくて済むように 深く閉じたままで

一人で見てた あの夕焼け
君が消えた あの時のこと
もう想ってはいけぬようだ
帰り道も忘れてしまった

そうだ、誰かが来るのを待っていればいい

あの時、僕の目の前で 流された涙の理由は?

水平線の彼方に浮かぶ 君の影が消えてしまいそうで
“絶対”なんていう未来なんて ありえないんだろう?
僕たち二人には

一生分の愛情を今すぐ恵んでくれないか
名前も無いような金で買った愛だっていいから
この際だ、もう同情だって
プライドを捨てて受け取るよ
名前も無いような誇りなんてものは
もういらないから

あの時、君が微笑んだ理由は もうわからないままで

先天性の運命なんて信じない 二つ返事で繰り返していた
永遠なんてない運命ばかりさ 離れていく それこそ運命で

水平線の彼方に浮かぶ 君の影が消えてしまう前に
確かめたかったことがあるんだよ 君は本当に幸せだったかい?

水平線の彼方に浮かぶ 君の影が笑っているようで

「“絶対”なんていう未来なんてものはさ
最高につまらないと思うんだ」

忘れていた あの日の思い出を
そっと開いてみよう そこに君はまだ
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