Canary

ふと不安で目覚めた朝は
愛した人を傷つけた

ざらついた胸の渇きが
哀しくてやりきれなくて

何かを奪って 何かを奪われて
そんな生き方はもう嫌なんだ

美しい歌を運んでる 風が舞い立つ朝
ずっと失くしてた空をもう一度見たい
何もない今、ここから…

流してきた汗や涙が
滲(し)みこんだ胸の重たさ

守りたい愛や誇りが
すり減って痩せていく

喜びや痛みを 初めて分かち合い
心を重ねた人

もう会えないあなたのために
何ができるのだろう?
せめてあと少し そばにいたかった
その頬が乾く夜明けまで

今、目の前の長い長い道は
何に続くのだろう?
でも僕は 僕でしかないんだ
何も持たず 行くだけ

美しい歌を忘れてた カナリアと一緒に
ずっと失くしてた空をもう一度見たい
僕の胸の鳴かないカナリアを 飛び立たせるよ
あなたを越えて
失くした空へ ここから…
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