泪橋

霧の夜明けを抜けて 目指す地はサリバン、ベセル
大袈裟に吹く風 心はいつも自由だ世界は回り出す
降り続いた雨の後 朱に染まった空と我
渡りきることのない 泪橋 いざ振り向かず進め
気付けば今であり いつでもなく今であった
顔上げれば訳もなく心は確かだ

風は吹くだろう 心は流れさまようだろう
どこに居ても道はあるだろう
雨も降るだろう 心は戸を閉ざし腐るだろう
橋の上にも明日は来るだろう

乾いた風を切って 目指す地はサリバン、ベセル
土煙あげゆく ディーゼルマシン 加速度を増してく
通り過ぎた街の灯は 喜びも悲しみも
全てを照らし出し遠ざかる 素晴らしき旅の色よ

風は吹くだろう 心は流れさまようだろう
どこに居ても道はあるだろう
雨も降るだろう 心は戸を閉ざし腐るだろう
橋の下にも明日は来るだろう
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