Your song

一つ話をしようか 名前のない歌の話
重い荷物背負ったままで 紡いだ言葉

無造作に作ったメロディーは 想像よりもずっと不器用だ
笑いだしそうな表情と声が浮かんでく
「これでいいんだ」と
つまらないことは考えず思うまま鳴らそうと言うんだ

僕らはこの場所で 歌い続けているよ
同じ空と違う場所にいる あなたを想って
誰のモノでもない 自分の明日が不透明でも
いつか届くよう歌おう

柔らかいオレンジの灯が 記憶を照らす部屋で
遠くなる背を重ねて 奏でた歌

切なさ覚えた指先 懐かしさ触れた思い出
戸惑いぶつかる音色が 心震わせて
「それもいいんだ」と
錆付いた音は何度でも息付き 色を纏っていく

あなたが手放した 日々へ溶けたしるし
遙か遠く いくつもの朝に届いていますか?
眠れない夜には どうか思い出してほしいんだ
寄り添い歌ったあの曲

憧れと劣情とが交差し合う五線譜の上で
見つけた音が儚くても

僕らはこの場所で 歌い続けているよ
同じ空と違う場所にいる あなたを想って
誰のモノでもない 自分の明日が不透明でも
いつか届くこと信じて 歌おう あなたへ
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