夜間飛行

砂漠に咲く薔薇が 夢を語る
大人たちは笑う 夢は嘘と
心にすきま風 ひとり凍えて
優しい声かけた 君は悪魔?

指先触れ 招く扉
真っ赤な手で 抱きしめたら

夜間飛行へ 連れて行ってよ
朝焼けが来るまで
小指の意味は こいびとじゃない
約束はしないで

もう少しだけ 暖めていて
かじかんだ手のひら
ライラックが白くなる前に
会いにきて

僕らは孤独抱いて 夜を歩く
煙が揺れる空 君を想う
手を伸ばして 触れた指が
渦巻く波 飲まれ消えた

夜間飛行へ 連れて行ってよ
もう戻れないから
誓いの夜 信じているの
約束はしないわ

大人のふり 出来なかったの
せめて愛さなければ
熱いあの日 思い出すこともないのに
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