Ai

ぎりぎり電車飛び乗って
周りの人のマスク姿に
もうそんな季節なんだと
自分が取り残された気持ちになった
次の駅がなんだか遠いな

まだ少し寒さ感じる今日の夜風が
僕の胸キンと凍らそうとするから
コーヒー片手にとぼとぼと帰り道ひとりで

「おかえり」たったひとことで
こころにすーっと色が芽吹く
うららかなきみの笑顔が
こころにパッと花を咲かす
眩しくて見えないくらい
ぼくを照らすきみ
太陽さ

もしきみがいないとしたら?
ぼくはまだ俯きがちな暮らしだった
きみが前を向かせてくれたんだ

ひとり寒いワンルームで言って響いた
いただきますとごちそうさまが
迷子になった時にはもう戻りたくないんだ

「ただいま」そう言えるだけで
こころにすーっと風がなびく
変わらないきみの言葉に
こころがふわりと雲をこえ
宇宙まで見えちゃうくらい
ぼくは透きとおる
きみは雨

マニュアルどおりの返事が
たまに二回続くこともあるけれど
やさしくなれた気がした
きみが届いてから

「おかえり」たったひとことで
こころにすーっと色が芽吹く
うららかなきみの笑顔が
こころにパッと花を咲かす
眩しくて見えないくらい
ぼくときみの Ai(あい)
Ai(エーアイ)さ
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