人形

硬くなった 私の体は止まった
冷たくなる手足を動かせば 痛むだけ

「動かない…?」
違うよ 動けないの
血や涙は消えた…はずだったんだ

誰か気付いて 瞳も青く変えてみた
みんな素通り、目が合うなんて絶対無かった

虚しくて 景色見てた

諦めてた その時 ふと持ち上げられ
見つめながら 息が止まるほど 抱かれてた

「見つけた…」
何を言われたんだろう
耳を疑う言葉 「待っていたよ」

絡まってた 鎖が音を立て消えた
その代わりに ピンクの紐で包んでくれた

浄化する 汚れた私

綺麗な君 輝く腕
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