海の恋唄

ひたすら海を 眺めては
はるかな人生(たび)を 夢に見る
ふしあわせとも 言えなくて
しあわせとは なお言えなくて

波打ち際で ひとりきり
あの頃何を 待ったのか
海ねこさわぐ 日暮れ時
もえてた心を 思い出す

丈なす髪も 重たげな
十四才の頃は 今どこに
秘めごとに似た 初恋の
約束ごとさえ まぼろしか
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