母恋だより

忘れられない 背中のぬくみ
思い出させる 母の文字
赤い夕焼け 沁みる日は
遠いふるさと 近くなる
せめて唄おか あの唄を
  
桜 山吹 風船かずら
秋の紅葉で 冬が来る
何も心配 いらないと
心配りの この手紙
読めば涙が またにじむ

歳を重ねて しみじみ判る
人の情けと 母ごころ
逢いに行きたい 帰りたい
たとえ一泊二日でも
せめて笑顔を 手土産に

あすは山越え どこまで行こか
今じゃなつかし ふるさとへ
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