愛国の花

ましろき富士の けだかさを
こころのつよい 楯として
御国につくす女等は
かがやく御代の山ざくら
地に咲き匂う国の花

老いたる若きもろともに
国難しのぐ冬の梅
かよわい力よくあわせ
銃後にはげむ凛々しさは
ゆかしく匂う国の花

勇士のあとを雄々しくも
家をば子をば守りゆく
やさしい母やまた妻は
まごころ燃ゆる紅椿
うれしく匂う国の花

御稜威のしるし菊の花
ゆたかに香る日の本の
女といえど生命がけ
こぞりて咲いて美しく
光りて匂う国の花
×