最終電車

最終電車 降りて深呼吸した
ふと足が動かない
街も人もみんな変わったのに
風の匂いはそのまま

ポニーテールふわり揺れる
傷つくことに忙しかった少女

遠い日の私は
愛されてることなんて知らずに
いつか時が経てば
全部掴めるものだと信じてた
今ならあの娘に何を話そう

濡れた舗道 街灯が映って
花火みたいと笑った
大切にしてたあの恋はもう
なくしてしまったのよ

思いどおり行かないこと
世界中のせいにしては泣いた

好きになったひとを
ただ一瞬も失いたくなかった
つよく願うことは
永遠につながるって信じてた
誰かの痛みも知らずに走った

何も 何も哀しまないで
すべてのことが今日に繋がったの

ここにいる私は
もう自分だけのために生きられない
永遠とはぐれて
守りたいものがやっとわかったの
今ならあの娘に伝えられるの
この想い きっとあなたがくれたと

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