mille crepe

夕焼けを流れてく 変わったかたちの雲
見つけた時は 誰かに 言いたくなってた
大騒ぎするほど 大した出来事じゃない
けれども なんで 大切だったの

不思議だね急に 思い出すなんて
もうとっくに離れてた 景色なのに

心の奥 残っている 生きてるみたいに
遠くの空 風船を 指差して追いかけた
今の僕は 多くのこと 知ってきたけれど
もしかして ほんとは何か 失くしてきたのかもな

デパートの屋上で 夢中になっていたね
簡単に魔法に かかっていたんだ 誰でも
乗り物に姿を 変えていた動物たち
今頃 みんな どうしているの

終わってたようで 終わってないのかな
小さな頃の続きは まだ続いてる

めぐる日々は まるで無垢の 積み木のようだね
少しずつ 積み重ね この体ができてる
刺さった棘 泣いた記憶 かさぶたの痛み
甦る 思い出は全部 僕の一部なんだ

心の奥 残っている 生きてるみたいに
遠くの空 風船を どこまでも追いかけた
今の僕は 多くのこと 忘れてきたけど
もしかして ほんとはずっと
もしかして ほんとの自分が 見ていてくれたのかもな
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