マボロシ

なぜだろう こんなにも
こころが 泣いている
蝋燭の火が 風に吹かれ
影を揺らすように

あなたのいない暗闇も
独り歩いてゆくと 決めたはず

鮮やかに今 目の前蘇る
すべてだった 憎んで愛していた
あの日のまま あなたはマボロシ?

いつだって 今度こそ
指先 震えている
忘れたくて でも本当は
なにも忘れたくない

後ろ姿に何度も叫ぶ
振り返らない さよならも言わず

繰り返す日々 止まってしまった刻(トキ)
嘘だって それでも構わない
まだ残る 掠れた囁(ささや)き

朽ちてゆく すべての花
そっと運命を受け入れる
ずるいよ あなたへの想いだけ枯れない

鮮やかに今 目の前蘇る
すべてだった 憎んで愛していた
あの日のまま あなたはマボロシ?
いかないで わたしのマボロシ
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