昭和たずねびと

男と女の つきあいは
燃えたら終りが 直ぐに来る
ひと晩かぎりで 灰になり
風に消えるも いいだろう…
あゝ あいつ昭和のたずねびと

男と酒場の つきあいは
昨日とあしたの 曲り角
夢追う季節は 酔いしれて
枯れる季節は 酔いどれる…
あゝ おれも昭和のたずねびと

おとことおとこの つきあいは
学生時代の ままで行く
見果てぬ望みに 胸こがす
遠い時代の ままで行く…
あゝ あいつ昭和のたずねびと

心と心の つきあいは
結んでほどいて また結ぶ
哀しみまみれの 束の間に
みえるまぶしい 青空さ
あゝ おれも昭和のたずねびと
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