ねんごろ酒

荒海(うみ)が鳴くから 暖簾(のれん)も泣いて
ついでに心も 時化(しけ)てくる
あいつは今ごろ ねんごろ酒で
女(だれか)と枕を抱いている
ばかばか野郎が…ばか野郎が…
いまでも惚れちゃ いるけれど
鉄砲玉(てっぽだま)…鉄砲玉…
わたしゃあんたの お袋じゃない

窓辺(まど)にしらじら 夜明けが射せば
ついでに涙も 渇いてる
あいつは昼まで ねんごろ夢で
鴎のうたなど 唄ってる
ばかばか野郎が…ばか野郎が…
やんちゃ坊主が 好きだけど
碌(ろく)でなし…碌でなし…
わたしゃあんたの お守りじゃない

ばかばか野郎が…ばか野郎が…
今でも惚れちゃ いるけれど
鉄砲(てっぽ)玉(だま)…鉄砲玉…
わたしゃあんたの お袋じゃない
碌(ろく)でなし…碌でなし…
わたしゃあんたの お守りじゃない
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