水辺の妖精

僕の森の水辺に 妖精が棲んでいた
愛を欲しがる草木に 花の蜜を運んだ

やがて時は過ぎ 咲きみだれては散り
いくつもの迷いが 僕を大人にした

僕が歩き始めたら 悲しみばかりが増えた

やがて時は過ぎ 迷い歩き眠り
いくつもの手のひらが 僕をみちびいてくれた

僕が言葉を覚えたら 誰もが皆傷ついた
水辺の妖精達は どこへ消えてしまったの

僕の森の水辺に 妖精が棲んでいた
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