クレーター

隕石みたいな石が 胸の地表に落ちてきて
音も立てずいびつな穴ぼこを ひとつぶんだけ作っていった
誰かがいなくなる度に 同じような穴が出来た
埋めるような何かを探して どこかへ彷徨ってく

似てるかたち見つけては はめてみるけど
どれも違うなぁ
そのどれもが全部 どこか足りなくて

ぽっかり空いた穴を 埋められんのは君だけだよ
似てる何かじゃ 違うんだよな
そんな事言ってんだ またバカみたい

冬がもうすぐ そこまで来てるような気がした
明けの空
会えなくてもいいんだ ただ想ってるよ

丸いかたちだったり四角だったり人それぞれ
違うかたちをしているから だからこの先も

ぽっかり空いた穴を 埋められんのは君だけだよ
似てる誰かじゃ 違うんだよね
そんな事言ってんだ またバカみたい

探さなくていいんだ そのままとっておこう
僕のクレーター
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