アザレア

お願い まだ まだ 夢よ さめないで
月夜に ひとときだけの シンデレラ
わたしの 知らない 明日へ帰るのね
あなたの 背中を ただ 見つめてた

この手 振り解いた先 光るリングが また
心 締めつけて 苦しいよ
躊躇いを重ね着して 目隠しをすれば
心 なんて いらなくなる

軋むベッドの上で 踊るダンスの名前は ほら
愛でも 恋でも なくて
瞳閉じたままで 息を荒らして 果てたら
さよなら さよなら また明日

ひとつ ふたつ 重ねた夜に芽生えた
わたしは アザレア

お願い まだ まだ 何も 言わないで
言葉を 押し込む ように くちづけを
在るはずのない 幸せな結末
嘘でも いいから 期待させてよ

罪の意識 感じたの? それとも飽きたの?
逃げようとしても 逃がさない
こんなに想わせといて「忘れてよ」なんて
そんな 単純に なれない

誰を傷つけても 誰に傷つけられても ほら
あなたに あなたに 夢中
何が正しいことで 何が間違いか なんて
巡れど 巡れど 闇は闇

ひとつ ふたつ 流した涙に咲いた
わたしは アザレア

忘れなくちゃ いけないのは わかってても できなくて

所詮 わたしは いつも 一番になんてなれない から
愛とか 恋とか 嫌い

でも
誰を傷つけても 誰に傷つけられても ほら
あなたに あなたに 夢中
何が正しいことで 何が間違いか なんて
巡れど 巡れど 闇は闇

ひとつ ふたつ 重ねた夜に芽生えた
わたしは アザレア
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