散々愛燦燦

黄緑色の街の隅っこで弄り返されるヴァイブレーション
駐車場で群れをなしてる野良猫達は
そう一匹だけで生きている顔をして一匹だけを愛する顔をして
軽自動車に映った顔を見て初めて気付いた

逃しちゃったんだ
無くしちゃったんだ
どこにも帰れない

散々愛燦燦が降っていた 冷房の音だけが響いてた
あの部屋の甘い空気はどこに
ゆらりゆらり電車に揺られて のらりくらり街を彷徨って
産まれた言葉や歌はどこに

塞ぎこんで頬杖をついてそっぽを向いて悩む僕
靴紐を結び直してはしゃぎ回る君
4年半経った今でもまだその右手で丸を作り出して
4年半経った今でもまだその丸で僕を見透かした

逃しちゃったんだ
無くしちゃったんだ
どこにも帰れない

散々愛燦燦が降っていた 冷房の音だけが響いていた
あの部屋の甘い空気はどこに
ゆらりゆらり電車に揺られて のらりくらり街を彷徨って
産まれた言葉や歌はどこに

ほら今だってこの部屋から産まれた喘ぎ声を思い出した
長所は無いし超しょうもないし
せめて爆音でバコーーーンってやりてえけど
流行らないそんなもんか求められないそんなもんか
溶けたブルーハワイにでも感傷に浸って称賛を得ちゃいます

散々愛燦燦
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