欠片

人生観 価値観の違いを並べて
決定的に合わないんだと言い聞かせてた
少し強引なくらいにね
だっていつの間にか手に取るのは
決まって飾り気のない君好みの服
いい感じだと思ってた

ガランとした部屋にまだ
分けられないモノ こんなにあったなんて

もっとあたしを見て 優しくして
ひとりにしないで
いつもここにもたれて微笑っていたね
染みついた匂い 側にいるようで名前を呼んだ
ひとりじゃ歩けない 君がいなくちゃ

成る可くしてなったと思えるように
いつかはそんな日が訪れるのか
少しずつ褪せる恋
忘れるという能力は
神が人を救うためにくれた優しさだと思う
君は云っていたよね

でも消え残った欠片
心の中でくすぶり続けるでしょう

ずっと触っていて 指を絡めて
感じていたいの
愛されていた事実をもう少し
十年先の夢ごと全て途切れてどうすればいいの
ひとりじゃ歩けない

もっとあたしを見て 優しくして
ひとりにしないで
一緒に何処までも行ける気がしてた
冷たい爪先右側探す 眠れない夜は
もっともっともっともっと
あたしを見て 優しくして
ひとりにしないで
生きてる意味さえ分からなくなる

そう全部君に気づけば君に向かうあたしが
ここに居るんだよ 欠片にしないで
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