最後の有給

いつまでもここにはいないよ なんて
言いながら 3度目の夏をむかえてた
文句ばかり言ってくるあのじじぃも
まずい飴ちゃんくれるおばさんも
元気でいてね

あたしのこの夢 守りきれるだろうか
誰かがちょっとちょうだいしてきても
あげたりしないよ

最後の有給使って逃避行
遠くまで 遠くまでって どこまで
あたしの遠回りしたこの夢を
正しいとキレイと言って

いつまでもここにはいないよ なんて
言いながら 3度目の春を惜しんでた
あたしより時給が高いくせに
働かないあいつにも 愛着がわいてたんだな

あたしのこの夢 守りきるためには
一番近くにいるひとを傷つけなきゃいけないときもある

さよならがちゃんと寂しく思えたの

最後の有給使わせてください
あなたにもありがとう だけれど
誰かの夢になってしまう前に
さようなら さようなら

最後の有給使って逃避行
遠くまで 遠くまで 手をふって
あたしの遠回りしたこの夢を
正しいとキレイと言って
正しいとキレイだと言って
×