男と女の港町

あんな男と つぶやけば
未練がゆらゆら グラスに揺れる
海鳴り 桟橋 港の酒場
愛して信じて またひとり
いつも男は チェッ チェッ チェッ 気まぐれ薄情(うすなさ)け

広い背中の ホクロさえ
私のものだと 思っていたわ
口紅 後れ毛 夜更けのお酒
あの人今頃 どの港
無理に笑って チェッ チェッ チェッ 別れた雨の夜

霧笛ひと声 泣くたびに
お酒がせつなく 心に沁みる
面影 波音 港の灯り
恋などしないと 決めたのに
いつも女は チェッ チェッ チェッ 馬鹿です惚れたがり
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