春雷

恋の焔(ほのお)が あかあかと もつれて 燃える
外は稲妻 抱かれて すがる夢情け
悔やみはしない 戻れない
罪を承知の ひと夜に 身を焦がす
行かないで 傍(そば)にいて
この手離さない
ため息を かき消して
鳴りひびく 春雷よ

青い迷い火 めらめらと 闇夜に 燃えて
爪の先まで あなたの 色で染まります
波打つ肌は 騙せない
そうよ確かな 絆が 欲しいのよ
行かないで 傍にいて
この手離さない
寝顔見て 愛しさが
また募る 春雷よ

悔やみはしない 戻れない
罪をしかるか 弥生の 走り雨
行かないで 傍にいて
この手離さない
明日(あした)への 希望(のぞみ)の灯(ひ)
消さないで 春雷よ
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