秘話

別れてしまえば 他人と同じだと
人はたやすく 笑って言うが
拍手の渦にもまれても
目で追うお前のうしろ影
愛は枯れない 今も
あの日おまえが身をひいて
咲かせてくれたね 花一輪(ひとつ)
胸に飾った カトレアの花

さがしにいったよ お前の故郷(ふるさと)へ
夕陽に染まる 最北岬
二人で寄り添い 生きる道
選んでいたんだ おれだって
愛は枯れない 今も
心残した 始発駅
隠れてひとりで 泣いていた
潮風(かぜ)に錆びれた 波止場の町の

愛は枯れない 今も
巡る季節の 時の川
真実の恋に 生きれたら
男の夢も 純粋(きれい)なものを
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