裏町人生

暗い浮世の この裏町を
覗(のぞ)く 冷たい こぼれ陽(び)よ
なまじかけるな 薄情け
夢も侘しい 夜の花

誰に踏まれて 咲こうと散ろと
要らぬお世話さ 放っときな
渡る世間を 舌打ちで
すねた妾が 何故悪い

霧の深さに 隠れて泣いた
夢が一つの 想い出さ
泣いて泪が 枯れたなら
明日の光りを 胸に抱く
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