シベリア鉄道

涙のしずくが 凍りつく
窓の向こうは 涯てない曠野(こうや)
こころ細さも 明日になれば
あなただけに つないでた
夢をようやく 掴(つか)めるわたし
夜汽車は走る
…想いは遥(は)る遥(ば)る シベリア鉄道

気まずく別れた あの日から
悔みきれずに なんども泣いた
赤いレンガの モスクワ広場
それも今は 風になり
通りすぎてく キーロフペルミ
夜汽車は走る
…大地をひたすら シベリア鉄道

汽笛が哭(な)くたび 近くなる
蘭(らん)の花咲く あなたの街が
逢えば言葉に ならないでしょう
胸をゆする バラライカ
涙ときめき おもかげ乗せて
夜汽車は走る
…ふたりの夜明けの シベリア鉄道
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