Nothing

空白だけの夜と
青空を描いた天井が
交わることなく部屋に転がっている
明日になれば
胸を抉るような感傷も
一つの日常に変わり果てる 故に

もう少し ここに居させて
あなたの話を聞かせて
僕らは 大切なことさえ忘れてしまうから
もう少し近くにおいで
色んな言葉を交わそう
僕らは いつか離ればなれになってしまうから
もっと側に

取るに足らない日々の
真ん中に居座る焦燥は
必要悪なのか ただの燃えないゴミか
明日になれば
胸を満たすような感動も
一つの思い出に変わり果てる だけど

その声で名前を呼んで
あなたの声で抱き締めて
僕らは 大切なことさえ忘れてしまうけど
小指と小指を繋いで
次の約束と名付けて
僕らは いつか離ればなれになってしまうけど

それは とても綺麗に流れてゆくんだ
時間も涙も この瞬間も
そして そこには残らない 何も

今日が昨日になれば
胸を抉るような感傷は
一つの思い出に変わり果てるだけさ

もう少し ここに居させて
あなたの話を聞かせて
失くした大切な何かを取り戻せるまで
もう少し近くにおいで
色んな言葉を交わそう
またいつか出逢えたとき合言葉になるように

光よりも素早い暗闇が今日も
僕らを追い越してゆく
何の断りもなく 全てを飲み込んでしまう
それは とても綺麗に流れてゆくんだ
時間も涙も この瞬間も
そして そこには残らない 何も
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