あたいの夏休み

短パンを穿いた付け焼刃レディたちが
腕を組んでチンピラにぶらさがって歩く
ここは別荘地 盛り場じゃないのよと
レースのカーテンの陰 囁く声
お金貯めて3日泊まるのが夏休み
週刊誌読んでやって来れば数珠つなぎ
冷めたスープ放り投げるように飲まされて
2段ベッドでも あたいの夏休み
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ

新聞に載るほど悪いこともなく
賞状を貰うほど偉いこともなく
そしてゆっくりと一年は過ぎてゆく
やっと3日貰えるのが夏休み
貴賓室のドアは金文字のV.I.P.
覗きこんでつまみ出されてる夏休み
あたいだって町じゃ捨てたもんじゃないのよと
慣れた酒を飲んで酔う十把ひとからげ

Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ

だけどあたいちょっとこの夏は違うのよね
昨夜買った土産物屋のコースター
安物だけど自分用じゃないもんね
ちょっとわけありで今年の夏休み
悲しいのはドレスが古くなること
悲しいのはカレーばかり続くこと
だけどもっと悲しい事は一人泣き
だからあたい きっと勝ってる夏休み
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ
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