last word

最後の日 近づく程
ふとした君の顔は影を増していた
「私のこと すぐに忘れてしまうでしょ
寂しくなるな」って呟いてた
分かってたんだよ 君の気持ちを
きっと望んでいたんだろう
僕の否定の言葉達を
「大丈夫だよ」って一言を
それでもあの日 僕は苦笑いでごまかしてた
照れくさくて 上手く言えなかったんだ
ごめんよ ごめんよ
胸にしまったlast word

最後の日 近づく程
僕はやたら未来を描いていた
「これからが 楽しみだね
元気でいなよ」平気な顔で作り笑い
気づいてたろ 僕の気持ちを
だから何も言えはしなかったんだろう
きっと違うなって思ってたんだ
意地張ってるばっかりの自分を
それでもあの日 僕は切り出す様子さえ見せなかった
君がそばにいる時間に逃げていたんだ
ごめんよ ごめんよ
臆病者のlast word

最後の日から夜があけて
天井に僕は君を思い描いていた
今度会うまで 目一杯ため込んでおかなくちゃ
君の笑顔よぶstory
正真正銘のラストは

ありがとう 一人呟いたlast word
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