めぐり

もしも きみが 花咲くみたいに笑ったら
それを ぼくは 幸せと呼びたいな

もしも きみが ポタリと涙落としたら
それを ぼくは 何度でもすくい取るよ

雪が溶けた春も 青が眩しい夏も
訪れるめぐりを数えては 嬉しくなる

時をかさねて 小さな目に 世界はどんな風に映るかな
体温に触れて 笑えば ほらひとつ またひとつ生まれる

いつか きみが 心を絡めてしまったら
それを ぼくが ほどいて結びなおすよ

ぼくも きみも 足りないものがきっとある
だから いつも 手と手を離さずにいよう

燃える空の秋に 息吹が眠る冬に
とめどないめぐりに迷う日は 思い出して

なんてことのない一日さえ 同じ時は二度も来ないから
喜び痛みも 分け合えたら ひとつ またひとつ生まれる

時をかさねて 大人になったきみの側にもうぼくはいないけど
大切な人と出会い紡ぐめぐり またひとつ生まれる
愛がひとつ生まれる
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