いつか思い出になるまで

陽が射すテーブル
向かい合う椅子に
あなたが背をもたれて
新聞に目を通す

昨日よりひとつ
積み上げた日付け
二人で淹れたお茶は
何杯目なんでしょう

一日一日は二度とない
そして...悲しいことも
嬉しいことも
みんないつかは
思い出になる

幸せはたぶん
ありふれた顔で
心に寄り添う
そんな気がする

あいつどうしたかな?
なつかしい名前
逢えなくなった人も
ずいぶんと増えました

気づかぬホコリが
溜まった本棚
読み返すこともない
物語あるんでしょう

一日一日を抱きしめて
そして…さみしい夜空
優しい笑顔
きっと誰かの
思い出になる

幸せはたぶん
目に見えなくても
信じた人だけ
わかる気がする

そして…悲しいことも
嬉しいことも
みんないつかは
思い出になる

人生はたぶん
ありふれていても
ふたつとないもの
そんな気がする
そんな気がする
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