恋しぐれ

今日も雨が降ってる
空の色は泣いてる
傘は朝からモノクロの街で
独り素直に 受け入れる

春は風が舞い 秋は木枯らし
良さも悪さもあるように
憎まれる人がいてくれるから
愛される人も現るのでしょう

なんども 捨てられようとしても
曖昧に 振り回されて
いまさら 気を持たせるあなたに
この胸は 恋しぐれ

今日は雨がやんでる
昨日ひどく嫌われて
空は期待に応えたヒーロー
傘は孤独に 痩せ細る

輝ける人と 彷徨う人が
光と影でいるから
涙した時に 笑ったあの人を
きっとあなたは求めたのでしょう

あの時 笑えれば良かったと
泣きながら 微笑んでみても
わたしが 泣き止んだ所で
次の傘使うんでしょう

雨上がり 風切りながら歩いて
乾き出す 地面と頬を
いまさら 気を持たせたりしないで
綺麗な 思い出のまま

この胸は恋しぐれ
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