独身

寄りたい店もない 行き着けの場所もない
そのまま家に戻ったら寝るだけの今日で 無理に食べて帰る
書き捨てたはずの夢は 独り言になった君への思いは
僕の周りで言霊になって 首を絞めつける

兎に角不安な夜 なにも言えず大声を出した深夜2時のこと
どうしょうもない足りないものを求めて
ふいに過ぎり僕らを慰める もう戻れない日々
後悔と希望を引きずって またこんな明日を続けていく

投げかけられた言葉には きっと前向きな思いもあったはずだ
なのにどうして 負の感情はこうもねちっこいのか
磨り減らした自尊心と自信は 今にも消えてしまいそうで
でも歩みも止まらないようで 投げ出したくもない

それでも時間は容赦なく 思いも熱も平等に風化させる
忘れないように いつか胸を張れるよう 鈍く光れるようにと

1番なんてものも誇れるものも 僕には何もなかった
それでも何だかあなたがいい その一言が答えだった

僕らは年を重ねては ズル賢くも丸くもなって
誰かを大事にしたい 今なら君に優しくできるのに
ふいに過ぎり僕らを慰める もう戻れない日々
後悔と希望を引きずって なんて去りがたし澄んだ夜
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