恋はぐれ

身もだえするほど 好きだった
男の背中の そっけなさ
倖せ束(つか)の間 炎の恋は
燃えて乱れて 焦がされて
ぬけがらみたいな この私

想い出忘れる ために飲み
想い出かぞえて いる酒場
隣に座った 見知らぬ男(ひと)が
惚れた男(ひと)より あたたかい
わびしさ抱えて 千鳥足

明日(あした)はあなたを 忘れたい
むなしい口癖 くり返す
あなたの足音 聞き分けられる
罪を今夜も くれた男(ひと)
ぬけがらみたいな この私
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