君とアワー

時計台の下はラッシュアワー
急いで 見つけてよ あたしのこと
君だけを待っているから

光差す大通り 抜けて 足早に歩く
大きく深呼吸 空がやけに広いな
弾む足 ついついほころぶ口元 隠した
自分が思うよりも すっかり浮かれてる

混雑の中 掻き分けてく
懐かしいあの場所へ
君はきっと遅れてくる
わかってるよ いつもそう
もう慣れてるから

時計台の下はラッシュアワー
急いで 見つけてよ あたしのこと 後ろ姿でも
渦巻く人の波 飲み込まれないように
君の手 捕まえるから 決して離さないでね

知らぬ間に変わる景色 駅前 眺めて
間違い探しのように ひとつ ひとつ 確かめる
君とあたしも変わったのかな
大切なものを失くしてないかな

混雑の中 初めて触れた
君の手の温度
『離れたくない』『時を止めたい』
二人で願ったんだ 動く針 睨んで

時計台の下はラッシュアワー
いつしか 忙しさに盗まれた 大切な記憶
あの日 君を待ってた あたしはどこにいる?
忘れていたこと全部 心に取り戻そう

どんな馴れ合いにだって 必ず始まりがあって
伝えたい気持ちはひとつだけのはずだから
守りたい あぁ ずっと

時計台の下で君だけを待っている
やっと見えた君の姿 あたしを見つけてみて

時計台の下はラッシュアワー
渦巻く人の波にただ一人 君を見つめてる
早く 急いで 見つけてよ あたしを
変わりゆく街の中で ずっと君を愛したい
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