いつかのあなた、いつかの私

ついさっきまで揺られていた電車は
何処までどれだけの人生 背負い走り続けてく
生きていればまだ いろんな事がある
全てが違った昨日 わずかに変わった明日

誰かが明けない夜はないと 声を大にして 歌ってる
それなら止めどなく続く涙は どうして どうして

もしも 心が 心が 息もできず
越えられそうもない黒い朝を迎えるのなら
いつかたどり着く光のその場所まで
ただ足元照らす 灯りがいま あるならいいのに

置いてきたままの幼い頃の憧憬
これからこの先の人生 いつか追い越せるのだろうか
きりがなくむせるコンクリートの匂いに
剥ぐように起こした身体 無理矢理隠した素顔

誰かが叶わない夢はないと 街のどこかで 歌ってる
それでも焦がれる日々は遠くて まだ… まだ…

誰かが止まない雨はないと 声をふり絞り 歌ってる
それでも降り続く雨があるなら そこから そこから

もしも 心が 心が 抑えられず
逃げられそうもない長い道が待ってるのなら
私がいつかのあなたと同じように
手のひら温める 灯りにいま なれたらいいのに

例え願っても祈っても泣き叫んでも
越えられそうもない深い雲が覆い尽くすなら
あなたが私を抱きしめた時のように
決して消えることのない灯りに いつか いつかなりたい
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