君の亭主

ボクは君の亭主になりたいのさ!

部屋の中程に座わり込み
アレヤ、コレヤとさしずをし
新聞を読み、大口をたたき
疲れた君にヘタな詩を読ませ
そして、明け方近くまで起きている

朝になると味噌汁をこさえ
君をおくりだす
ボクはじっと後姿を追いつづける
そして、ボク自身につきあたり
もろく、くずれる

部屋の中程に座わり込み
君の帰りをまっている
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