街角

夢を見たのさ
今でも はっきり思い出せる

君とふたりで
小さな街角 手を握ってた

焼けたばかりのパンの匂いに包まれて
僕らは口づけした

いつか君と行こう
だれも知らない街へ
だけどきっと
君は今どこかで
見ているの?
違う夢の中

ならんだ影が
長くのびてゆく 石畳

時を告げてる
鐘の音だけが ふいに響いた

どこか寂しげに振り向いた横顔に
僕はただ見とれてた

君を連れて行くよ
ふたりだけの街へ
いつの日か
もしも叶うのなら
もう一度
同じ夢の中

ほんの10秒前
確かにここにいた
温もりだけが今も
残ったまま
生まれたての君を
そっと包むような
愛しさをあげたい

いつか君と行こう
だれも知らない街へ
だけどきっと
君は今どこかで
見ているの?
違う夢

君を連れて行くよ
ふたりだけの街へ
いつの日か
もしも叶うのなら
もう一度
同じ夢の中
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